このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年4月1日月曜日

追憶 405

幾度となく体勢を変えてみては、睡眠の入り口を探す。
しかしながら、それは難しいことであった。
KとHの様子を伺うと、いびきをかいて眠っているようであった。
わたしは「よく眠れるなぁ」と二人に感心したものである。
足元のドラム缶のかまどの様子を見ては炭をくべる。
火種を絶やさないようにしなければ、寒くて風邪を引いてしまうだろう。
どうせ眠れはしないので、わたしは膝(ひざ)を抱えて座り、かまどの火を見つめながら過ごすことにした。
女のプレッシャーが無くなってからは、とても気楽である。
緊張する必要もないし、ただ静かに火を見つめていられる。
わたしにとってはこの時間がとても素敵だと感じられた。

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