わたしは老人の真似をして、あぐらをかいて座り、ゆっくりと目を閉じた。
心を静め、音の無い場所へと向かう。
次第に川の流れる音が遠くなる。
音が遠ざかると、普段は耳には届かない音?が聞こえてきた。
それは、命の鼓動?である。
言葉にして説明するのは難しいが、自然の中に営まれる命の躍動(繋がり?流れ?位置?)のようなものを感じるのである。
山の中に存在している命を感じるのだ。
それはおびただしい数のエネルギーである。
数が分かる訳ではないが、それが数え切れない程のもので、それがわたしに迫り来るようであった。
そこでわたしは「自然」というものを感じた。
「自然」とは命なのだと思った。
わたしは数え切れない程の命の中に存在し、その中の小さな一つに過ぎないことを実感する。
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