このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年4月4日木曜日

追憶 408

「おいK…K。ちょと起きてくれ!」

Kの眠りは深そうであったが、何とかわたしの声に反応して目と開けた。

「ん…?どうした?」

Kは眠りを妨害されたことに多少の不快感を持ちながら、気怠(けだる)くわたしに言った。

「起こしてごめん。さっきから太鼓の音が聞こえるんだけど、Kにも聞こえる?気になって仕方がないんだよ」

Kは目を細めて辺りを伺ったが、すぐにまた目を閉じた。

「何にも聞こえない…おやすみ…」

そう言うと、また眠りについてしまった。
Kが辺りを伺っている時にもわたしには太鼓の音が聞こえていた。
Kには聞こえなかったのであろうか?
それとも、眠たかったから面倒臭かったのであろうか?
Kの真意は分からなかった。


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