このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年4月16日火曜日

追憶 420

ずっと浅い眠りが続いていた。
夢うつつに身体の痛みで寝返りを打っていたことを覚えている。
それでも眠っていた感覚はあったので、少しだけ安心した。
寒さに起こされ、焚き火に呼ばれた。
重たい身体と思考を精一杯に起こして、かまどに炭を焼べた。
KとHはぐっすりと眠っている。
わたしは二人を恨めしく眺めた後、何となしに空を見た。
いつの間にかに空の黒は白に変わっていた。
辺りも霧がかかったように青白く見えていた。
わたしは大きなあくびをして背伸びをした後、転がっていたジュースを手に取り、口をつけた。
冷たいジュースが喉を通る感覚は、わたしの意識の扉を静かにノックするようだった。
一瞬、意識が集中するような感覚を得て、また散漫になる。
まともに眠っていないせいで疲れているのだろう。
その時、わたしは川面に突き出た大きな岩が気になった。

0 件のコメント:

コメントを投稿