それは先ほどから微かに聞こえている和太鼓を叩くような音であった。
それは微かではあるが、その低い音をわたしに届けていた。
「ドン…ドン…ドン…ドン…」
そのような音が遠くで聞こえている。
周りには民家はない。
確証はないが、神社仏閣もないと思われる。
時間は確認しなかったが、3時くらいであろうか?
キャンプ場にわたしたちを除いて客はいない。
例え、誰かがいたにしても、こんな時間にこんな山奥で太鼓を叩くであろうか?
わたしの中の常識では考えられないことであった。
わたしはその音がとても気になったのでKを起こすことにした。
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