それは小さなものであった。
人の列を取り込む様にして、まるで人が列を乱さないように誘導している様である。
わたしにはそれが動物に見えた。
狐か狸かハクビシンか、何の動物かは分からないが四つ股の動物たちが人の集団を取り込む様にして同じように歩いているのであった。
動物たちからは生気のような、何らかの意思を感じる。
詳しくは分からなかったが、彼らからは何らかの目的のようなものを感じるのであった。
真夜中に人と動物の集団が、太鼓の音に導かれる様にして川面を渡り、山に吸い込まれる様は異様な光景としか言いようがなかった。
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