物事がうまくいく時、それはいつもスマートで無駄がない。
物事がうまくいく時には、一連の流れが美しいのである。
この時のわたしは、まるで見えない何かに導かれているかのように思考の群れをすり抜けていた。
先へと進むほどに音が消えていく。
それと同時に景色も薄れていく。
やがて、わたしの周りには何も無くなった。
暗闇だけがわたしを包み込み、孤独の中に投げ出される。
この時、わたしの意識は輪郭を失い、まるで夢を見ているかのようにぼんやりと世界を眺める。
目の前に広がっているのはただの暗闇ではあるが、それが陽炎(かげろう)のように揺らめいているように思えていた。
わたしはただぼんやりと目の前の闇の先を眺めていた。
すると、そこにどこからとも無く白い一筋の光が飛んできて、暗闇を引き裂いた。
それにつられるようにして、一筋の光が何本も飛んできては目の前の一点を目指した。
わたしはその光景をただぼんやりと眺めていた。
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