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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2012年10月18日木曜日

追憶 240

わたしが自らの内に存在している闇をそう解釈した時、胸に込み上げる不愉快さを感じた。
すると、わたしは一つ小さなゲップをしていた。
ゲップと共に黒い煙のようなものが口から飛び出して頭上に溜まる。
黒い煙のようなものを吐き出す度に、わたしは少しずつ不愉快さを消化することができた。
わたしは小さなゲップを何度も繰り返し、胸の中の闇を少しずつ吐き出した。
すると、わたしは何時の間にかに闇の中から脱出していた。
わたしの意識は肉体(普段の感覚)に戻っていたのである。
小さなゲップは普通のゲップとは感覚が違っていた。
普通のゲップは胃に溜まったガスを排出するものであるが、小さなゲップは胸に溜まる闇を排出するような感覚のものである。
意識的なもので、破滅的な闇を体外に排出しているようである。
わざと空気を飲み込むとゲップを出すことができるが、あれに近い感覚である。
しかしながら、自らの意思によってそれをコントロールすることはできなかった。


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