ゆらゆらと揺れる身体を感じることは、とても不思議な気持ちであった。
ある日の瞑想時、わたしは胸に何かがつっかえるような感覚に襲われていた。
微かな吐き気が胸を締め付けているようである。
そのモヤモヤとしたものをわたしはどういう訳か異物であるように思ったし、それをどうにか体外へ排出しなければならないと感じていた。
吐き気を感じているから異物だと思ったのもあるが、吐き気以外の直感的な感覚がそれを異物であると認識させるようだった。
わたしはどうにかしてそのモヤモヤを体外へ排出しようとしたが、その方法が分からなかったので、できそうもなかった。
車酔いの時のように吐き気が続くのは苦痛であったが、今のわたしにはそれをどうすることもできなかった。
こんなわたしにもできることと言えば、胸につっかえているモヤモヤが何であるのかを自分なりに探ることくらいである。
わたしは吐き気を我慢しながら、胸につっかえるモヤモヤに対して意識を合わせるように努めた。
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