このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2012年10月25日木曜日

追憶 247

わたしには将来の夢というものがなかった。
就きたいと思う職業もなかったし、やりたいことも無かった。
わたしが心からやりたいと思えることは求人誌には載っていなかったのである。
成りたい自分がわたしの周りにはいなかったのである。
もちろん、尊敬する人はたくさんいたが、その人たちの生き方には憧れなかった。
わたしはきっと変わっている。
「ヘンテコ」である。
自分でそう思う。
だけど、そこが自分で愛おしく思えることもある。
長い物には巻かれたくないし、好き勝手に自由に生きていたい。
人が決めたことは大嫌いである。
社会には不適合だと思う。
しかし、そんなわたしでも何らかの形で社会や誰かの役に立ちたいと思う気持ちを強く持っている。
それは、うまいこと社会に潜り込んでいる人たちよりも強いであろう。
それは、幼い頃からたくさんの悪さをして、たくさんの人たちに迷惑を掛けてしまったという過去が負い目となっている
のもある。
しかしながら、今は負い目よりも、人としてまともに成りたいと思う気持ちが強いように思える。
わたしの中には社会や誰かに貢献することこそが「まとも」であるという価値観が、何時の間にかに備わっていたのであった。

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