わたしがハクとコンに対しての思いを強める程、わたしたちの絆は強くなっていくような気がした。
ハクとコンは黒い大蛇が去ってから少したくましくなったように思える。
もちろん、わたしも多少なりにたくましくなった。
あれから毎日霊的な出来事が続いているが、ハクとコンはその度に霊の存在をわたしにいち早く知らせてくれた。
まるでセンサーのようである。
わたしが認識することができない霊を、わたしの手を使って狐の形を作って教えてくれるのである。
それは、わたしの霊的な反射神経を育てるのに役立った。
ハクとコンと一緒にいると、直感力が高まるようだった。
それは、意識的な存在とかかわることで育てることのできる基本的な能力なのかもしれない。
ハクとコンがわたしのところに来てから、わたしの霊力は少しずつではあるけれど確実に成長しているように思える。
毎日の瞑想は欠かすことの無い日課となっていた。
仕事の合間や自由に使うことのできる時間はできる限り瞑想に当てた。
とにかく、自らの内側に存在している意識的な世界が気になるし、それに触れるのがドキドキワクワクして楽しくて仕方なかった。
当時のわたしには、20年間見てきた外の世界よりも、始めて見る自らの内側に存在している意識的な世界の方が刺激的だったのである。
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