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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2012年8月26日日曜日

追憶 187

ある日、わたしは不意に狐たちの素性が気になった。
この狐たちはどこから来たのだろうか?
何でわたしの所に来たのだろう?
大体、何者なのであろうか?
わたしの中では狐たちに対する疑問がくるくると、まるで風を受ける風車の様に回っているのであった。
日課になっている瞑想の時間に聞くのがベストであると考え、それまでは我慢することにした。
わたしはワクワクしていた。

就寝前に瞑想をすることを習慣としていたわたしは、ベッドの上に軽くあぐらをかいて座り、静かに目を閉じた。
そして、意識的にゆっくりと呼吸をする。
すると様々に溢れてくる映像や音を掻き分ける様にして、できる限り心の中の深い場所を探した。
何も考えず、感じることに対して感覚をシフトしていくと、わたしは自らの心の中に吸い込まれる様に沈んでいくことができた。
そこには、静寂に通じる扉がある。
わたしが目指していたのはここである。
この扉の先に静寂があり、その先に意識的な世界が待っているのである。
わたしは導かれる様にして、静寂の扉をすり抜けた。

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