ハクとコンは母親の近くを通るのが嬉しかったのかもしれない。
彼らがわたしのところに来たのは、未熟なわたしを助けるためと、この辺りではわたしのところが必要な学びを得るためには最善であったのかもしれない。
もちろん、相性もあるだろう。
わたしは狐たちと話ができたことで、ハクとコンに対して今までにはない親近感を覚えた。
意思を交えたことによって、互いの絆が深まったような気がしたのだ。
この辺は人間と同じようである。
人と人も、多くの会話や意思(思想や意見)を交えることが絆の結束に繋がる。
ある意味で人も意識的な存在であると言うことができるだろう。
それは、その本質に心という意識が存在しているからである。
人も意識的な存在も、心の交流が互いの絆を結束させるためには重要であることをわたしはこの時に学んだ。
それからのこと、わたしはハクとコンに対して、ことあるごとに心の中や言葉で話し掛けたり、感謝の気持ちを送るようになった。
意思疎通が互いの絆を結束させるのであれば、意思が繋がるかは分からないけれど、日常からできる限り意識的な存在に対してこちらからアプローチすることによって、その協力関係が強まるのではないかと考えたからである。
普段から意識的な存在を意識し、それらと交流することが互いの力になるような気がしたのだ。
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