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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2012年8月5日日曜日

追憶 166

目を凝らし暗闇の先を狙う。
鼓動が高まり、場を満たしているようである。
不気味な雰囲気に気分が悪くなる。
この先に何があるというのだろう?
恐怖心はわたしの好奇心を駆り立てた。
本能?はよせと言っている。
しかしながら、気持ちは暗闇の先に潜んでいる危険を求めているのであった。
この時のわたしには好奇心に勝るものはなかった。
恐怖に震える狐たちを背に、わたしは暗闇の先へと進んだ。
ある程度進んだところで、猛烈な異臭と吐き気に襲われた。
その腐敗臭にわたしは思わず足を止める。
生ものが腐ったものと、ドブの臭いが混ざり合ったような強烈な臭いである。
何があるのだろう?
わたしは臭いに耐えながら、暗闇の先を凝視した。
すると、暗闇の中に更に黒いものが存在していることを認識するのであった。

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