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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2012年8月6日月曜日

追憶 167

それは暗闇に身を潜ませ、その眼光を鋭く光らせていた。
とにかく嫌な感覚しかなかった。
胸に襲うプレッシャーはわたしに今すぐにそこから逃げ出すように訴え掛けている。
しかしながら、逃げ出したい気持ちはあるけれど、なぜかわたしはその黒いプレッシャーから目が離せずにいたのである。
恐怖も大き過ぎるとその感覚が麻痺して笑えてくる。
それは精神を守るための自衛的な働きであるだろう。
わたしが後に引くことができないのも、それと同じような状態だったからではないだろうか?
蛇に睨まれた蛙のようだ。
わたしは自らの非力さ、そして、意識的な世界の怖さを知ることになる。

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