こんなわたしではあるが、黒い大蛇を破滅的な状態から救い出してやらなければならないのである。
それは単なるエゴかもしれないが、そうするべきだと胸の中の何かがわたしに伝えていた。
わたしは立ち上がり、強い気持ちでしっかりと脚を踏ん張った。
すると、もう一度頬を風がかすめた。
もう一匹の狐も、黒い大蛇に立ち向かったのである。
二匹は勇敢に闘った。
黒い大蛇はそれを嫌がり、二匹を振り払おうと暴れた。
狐たちは何度も弾き飛ばされたが、その度にまた挑んでいくのであった。
悔しいが、わたしにはその場で強い気持ちを保つことしかできなかった。
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