わたしの中に流れ込んでくる怒りや憎しみの感情、それは黒い大蛇が抱える感情の正体である。
黒い大蛇はわたしを自らの持つ感情と同じ色に染め上げようとしていた。
それは、わたしを取り込んでしまうことが自らが存在する道だからである。
感情がその存在を保つためには、それを生み出す心が必要である。
心が存在しなければ感情が存在することはない。
感情は、心という媒体無しにはその存在を維持することはできない。
そのため、感情は心に訴えるのである。
ある意味では、感情はそれ自体に意思を持っているように思える。
意思は心が所有しているものではあるが、感情という形で別に存在することができる。
怒りや憎しみの感情に支配されるのは、感情が独自に意思を持ち、その心を支配してしまうからである。
黒い大蛇の持つ破滅的な感情が存在し続けるためには、わたしの心を取り込んだ方が有利なのは明らかだ。
搾取する場所が多い方が有利なのは当たり前のことである。
黒い大蛇の持つ破滅的な感情が願うのはわたしの不幸。
怒りや憎しみに支配される心なのである。
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