破滅的な感情に支配されたら苦しい。
怒りや悲しみの感情に縛られると、誰もがその状態を苦しみとして認識してしまうだろう。
それは人間だけに限ったことではなかった。
霊や神と呼ばれる意識的な存在であっても例外ではないのである。
感情という意識が作用するのが意識に対してであるため、心という意識を持つ人間、意識自体として存在している霊や神と呼ばれる意識的な存在たちに与える影響はとても大きいのである。
人も霊も神と呼ばれる存在も、触れる意識の状態によって左右されるのである。
狐が影響を受けたのは、自然や命の中に生み出された苦しみの感情であった。
それは破滅的な感情であり、重たく、苦しい。
破滅的な感情の前に、人がひとたまりもないように、それが霊であっても神と呼ばれる存在であっても同じなのである。
意識的な存在とわたしたち人間を別物とする価値観というものがある。
多くの人がそうではないだろうか?
普段、意識的な存在を見ることも触れることもできない人が多いためにそう考えるのは自然なことであろう。
しかしながら、彼らは肉体(形)を持たないわたしたちなのである。
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