このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2012年7月2日月曜日

追憶 132

ハクという狐は人懐っこかった。
人慣れしているというのだろうか?
狐にも野良や「飼い」というものがあるのだろうか?
わたしに興味を抱き、体を擦り寄せてくる様子を見ていると、とても野良だとは思えない。
このハクという狐は一体何がしたいのであろうか?
意識的な存在が何の目的も持たずに現れるはずがない。
わたしは今までの経験からそのように推測していた。
意識的な存在が現れた時、そこには必ず何らかの必要性が伴っていたからである。
それは大抵が何らかの問題を抱えていた。
このハクという狐は、路上の猫のようにただわたしに甘えているのではない。
そこには何らかの意図が存在しているはずなのである。
わたしは何かを疑っている訳ではない。
そこに存在しているであろう真意を知りたいだけなのだ。
回りくどい言い方、伝わらない意思は必要ない。
ただ求めているもの、伝えたいことを真っ直ぐにぶつけて欲しいだけなのである。

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