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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2012年7月18日水曜日

追憶 148

わたしはこの狐がどこから来たのかは知らない。
もしかすると、わたしには直接的な関わりは無いかもしれない。
しかしながら、狐がわたしの目の前で苦しんでいるのは、わたしにも何らかの責任があるからであろう。
それがどのような問題であったにしても、自らの目の前に存在しているのならば、その時点において無関係だとは言えないのである。
わたしはでき得る限りの愛情を以って狐に向き合った。
狐はといえば、わたしの気持ちなどお構いなしに威嚇を続けている。
どうにかしてこの怒りを抑えなければならないと思ったが、わたしに思い浮かぶアイデアは謝罪することだけだった。
でき得る限りの愛情を込めた謝罪の気持ちを狐に向けて伝えた。
人間は愚かだけれど、これから少しずつでも変わっていくことを約束した。
個人的なところからのスタートだけれど、自然やそこに存在している命や意識の苦しみを理解し、それをできる限り多くの人の心に広げていこうと思った。

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