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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2012年7月11日水曜日

追憶 141

わたしにはこの狐が自然の代弁者であるような気がしてならなかった。
自然が訴えることのできない苦しみを見せてくれているのではないだろうか?
わたしたち人間はいつの間にかに大切なことを忘れてしまっているのかもしれない。
わたしたちの豊かな生活は、自然やそこに生きる命の犠牲の上にこそ成り立っているというのに、わたしたちはそれを知っているのだろうか?
そのことに関心を持ったことがあっただろうか?
思いやり、感謝し、労ったことがあっただろうか?
生きていくためには生活圏を広げなければならないし、命を奪わなければならない。
生きていくということは、侵略するということだろう。
生きていくということは、本来「汚い真剣勝負」なのである。
汚い騙し合いではあるが、お互いが命をかけた真剣勝負であり、快楽のために命を奪うなどということはない。
命は命を繋ぐために存在しているのである。

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