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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2012年5月16日水曜日

追憶 85

とは言え、あの黒い犬がどこにいるのか?なんてわたしには見当も付かないことだった。
しかしながら、小さな希望の光はわたしに瞑想の新たな楽しさを教えてくれたようであった。
その日から、瞑想をするのが今まで以上に楽しみで仕方なくなったのである。

次の日、わたしは同じように部屋を暗くし、できる限りの静かな空間を作り出した。
意識を一つに束ねるためにはこの作業は欠かせなかった。
静かな部屋の中で静かに座ると、わたしはゆっくりとまぶたを閉じた。
すぐさま暗闇が視界を優しく包んだ。
わたしは身を任せるようにして暗闇へと沈んでいった。
心の中に沈んだわたしは、早速静寂を探して歩みを進めた。
すると、割りとすんなり静寂を見付け出すことできた。
その奥に進むと、黒い犬がいるであろう暗闇に繋がっている。
わたしは黒い犬を探して前進した。


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