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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2012年5月7日月曜日

追憶 76

感情とは複雑なものである。


表面的には一つのものに見えていたとしても、その深部には複雑さを抱えている。


感情と向き合う時に正面から向き合うことは危険である。


それは見た目がすべてではないからである。


見た目など本の一部に過ぎないだろう。


それは店舗の看板のようなものである。


看板に惹(ひ)かれて入店しても、そこに自らの想像するメニューが並んでいるかと言えばそうではないであろう。


焼肉店の一番人気がラーメンかも知れない。


それは稀なことではあるかも知れないが、感情とはそういうものではないだろうか?


怒っている人が怒っているとは限らない、その怒りは悲しみによって生み出されたものかも知れない。


感情とは変化球そのものであろう。


真っ暗で寂しい空間に木霊するうめき声も、表立った怒りは感じるものの、それが本質ではないように思える。


わたしはうめき声に対して意識を合わせ、その感情の本質を探ろうと努めた。



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