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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2012年5月5日土曜日

追憶 74

わたしはその小さな意思を追ったが、それは一瞬の間に深い闇の中にその姿を溶け込ませてしまった。

小さな意思がいた場所には深い闇が存在するばかりだった。

わたしはいつの間にかにまぶたが開いていたことを覚えている。
そこにはいつもと変わらない部屋の景色が広がっていた。
わたしは自らの内的世界から弾き出されたような妙な気分だった。
あのうめき声と小さな意思は一体何だったのだろう?
二つはどこか似ていて同じもののようにも思える。
しかしながら、それが何もので、何を表しているのかは分からなかった。
もう一度目を閉じてはみたものの、自らの中に辿り着くことはできなかった。

次の日も瞑想をした。
しばらくして静寂が心を包んだ。
わたしは心地の良い時間を味わっていた。
それはとても爽快であり、すべての苦しみを癒してくれるような素敵な時間だった。
しかし、その時間はいつの間にかに浸食されていくのである。

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