瞑想の方法も少しずつではあるが変化してきたように思える。
今までは無駄に力が入っていたが、その余計な力が少しずつ抜けてきているような感覚があった。
上手く表現することはできないが、「柔らかく」なってきたように思えるのである。
その影響があるのか、内側に存在している静寂に辿り着くことが以前に比べて多くなったようだった。
瞑想をしていても心地の良い時間が増えていた頃でもあった。
静寂の中にいる時だけは辛い腰痛を忘れることができた。
しかしながら、わたしが味わうことのできる穏やかさはすぐに消え去ることとなった。
ある日のこと、一人自室で瞑想していると、どこからともなく人の?低い声が聞こえてくるのに気が付いた。
遠くで聞こえるその声は、水中で聞く音のようにぼんやりとしていて内容までも聞き取ることはできなかった。
しかし、その声を聞くとどこか懐かしいような感覚も芽生える。
わたしはその声がどこから届いてくるのか、次第に気になるようになっていた。
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