色々と治療法を模索する中で、腰痛に関しては自らの力によって治さなければならないのではないかと考えるようになっていた。
なぜだか外には答えがないと思ったのである。
わたしはどうすれば自分自身の力によって腰痛を治すことが出来るのか?その答えを懸命に探した。
その時のわたしは「自分で治す」という考え以外は持てなかった。
一度決めたことは曲げられないのが玉に瑕(きず)である。
頑固である。
寝たきり状態になっている時、わたしはただ寝ているのも退屈なので携帯電話でネットをくぐったり、寝たままで読書をしたりしていた。
そこで読み漁っていたのは主に怖い話だった。
わたしの本棚には怖い話の本がたくさんあった。
それは愛媛に帰って来てから少しずつ買い溜めたものである。
わたしは心霊体験の体験談が記載されているサイトや書籍を求めた。
療養中のわたしには、怖い話を読んでゾクゾクすることが娯楽となっていた。
そして、ある時からわたしの中には
「怖い話の中にあるような体験をわたしもしてみたい」
そう思う心が育っていた。
わたしの中には、「腰痛は自分自身の力によって治さなければならない」という考えと、「心霊体験を実際にしてみたい」という全く以て交わることのない二つの考えが同時進行で道を急いでいたのであった。
0 件のコメント:
コメントを投稿