赤潮は魚を殺してしまう。
プランクトンの濃度が上がると、海水は糊のようにベトベトになる。
そして、大量発生したプランクトンは寿命?と酸素を使い果たして死んでいく。
その時に魚を飼育する筏(いかだ)があれば、酸素を失った魚たちはたちまちの内に酸欠になって死んでしまうのである。
それに、高濃度のプランクトンがエラに詰まって直接的に窒息もする。
わたしが東京で暮らしている頃に、高濃度の赤潮が発生して北灘湾のブリやシマアジなどに加えて、真鯛などの養殖魚が大量に死んだことがあった。
わたしは母親から電話で軽く聞いただけだったが、わたしの家もかなりの損害(うん千万円)があったらしい。
その時は実際に海の状態を見た訳では無かったので実感が湧かなかったが、赤潮を目の当たりにするとその凄さが実感として伝わってくる。
とにかく衝撃的であったし、悲しかった。
赤潮は水温が20度を超えるような初夏から秋口(6〜9月)にかけて発生する。
わだつみ祭りは7月20日である。
赤潮が発生する条件は整っていた。
7月20日、祭り当時。
よく晴れた日だった。
今日も気温が上昇するだろうなどと予想していた。
気温が高い程、赤潮は濃度を高めるように思えた。
わたしは魚たちのことが心配だった。
すると、案の定、赤潮が濃くなると今の筏の場所では魚にとって危険だということになり、水深の少しでも深い沖合に移動することになった。
そのため、わだつみ祭りは中止となった。
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