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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2016年5月12日木曜日

追憶 1340

「良かったね」

わたしが告げると、赤ん坊は頷(うなず)いて見せた。
霊的な世界では、見た目など何の意味も持たないことを知っているので、わたしは赤ん坊に対して自然と話し掛けていたのだ。
赤ん坊は恥ずかしそうに、遠慮がちに言葉を紡いだ。

「お願いがあるんだ…」

それは、男の子の声であった。
魂には性別はないと思う。
性別は霊体から生じるのではないだろうか?
なぜなら、人の形をした霊体には男性か女性しかいないからだ。
もちろん、わたしが知らないだけかも知れないが、人の形をしている霊体には性別があった。
(因(ちな)みに、わたしの友人である狐の霊体のハクとコンにも性別があり、彼等は夫婦である)
この時に、何等かの理由によって霊体とは違う性別の肉体に宿ることによって、性同一性の不一致が生じるのかも知れない。
Hのお腹の中の子の霊体は、男の子の状態である。
きっと、生まれてくる子どもは男の子であろう。
わたしは赤ん坊の言葉に対して好意的に耳を傾け、できる限りの協力を誓った。

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