赤ちゃん達は楽しそうに飛び回っていた。
誰もが自由であり、喜びを称(たた)えているようである。
わたしはその光景を微笑ましく眺めていた。
湖は青い光を放ち、そこに地球が沈んでいるように見えたが、気のせいかも知れない。
”幸せ”がわたしを囲んでいたので、細かいところまでは気にならなかった。
すると、頭上の遥か先に気になる雲があることに気が付いた。
その雲がわたしを呼んでいるような気がする。
次の瞬間、わたしは空中に浮かび、雲を見下ろすような場所にいた。
湖の辺(ほとり)にいる時には雲に見えていたものは雲ではなかった。
それは、赤ちゃんと赤ちゃん天使の集団であったのである。
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