月日が流れて、Hは元気な男の子を産んだ。
母から報告を受けた時、わたしはそれを喜んだ。
それは、Rが生まれる前にわたしと交わした約束を始めることができるためであった。
Rが生まれる前、わたしに対して「多くのことを学びたいから、その手伝いをして欲しい」という要望があり、わたしはそれを快諾(かいだく)し、約束としたのである。
そのため、わたしの心には高鳴りがあった。
Rに霊的な人生を歩む手助けと、頼もしい仲間が出来たことへの喜びで満ちていた。
しかしながら、母の喜びは”半分”であるように感じた。
気のせいなのか、母は素直に喜んではいないようであった。
わたしは首を傾(かし)げたが、Rの誕生に勝るものが無かったので、その疑問を放置した。
0 件のコメント:
コメントを投稿