このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2016年5月2日月曜日

追憶 1330

黒いHは泣いていた。
Hは気の強い娘ではあるが、今回のことには気を病んでいるのであろう。
わたしはそっと黒いHの肩に触れた。
すると、彼女は小さく身体を震わせた。
わたしは自分が誰であり、何のためにここに来たのかを心の中で念じた。
黒いHは、目も耳も塞いでいるために、意思疎通を図るにはテレパシーしかなかったのである。
それに、黒い水の中にいるため、言葉を用いることができなかったのだ。
とは言え、霊的な世界での意思疎通はすべてテレパシーではある。
霊体の口ではなく、霊体の心を使った通信とでも言えば良いだろうか?
感覚としては、霊体と肉体は同じような使い方である。

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