このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2014年6月1日日曜日

追憶 631

顔を上げると目の前の男は優しい笑顔をわたしに向けた。

「わたしは○○エル。光の使いである。この者(K)を守護し、導く。共にあれ」

男は透き通る声で響き渡るように言った。
(○○エルと表記したのは、天使の名前を忘れてしまったからである)
わたしは感動して心が打ち震えていることに気が付いた。

「ありがとう。よろしくお願いします」

わたしが精一杯の言葉を返すと、天使はまた優しく微笑んだ。

光が消えた。
わたしの眼前に広がっているのは暗闇である。
わたしは感覚的にこれが瞼(まぶた)の裏側であるということを理解した。

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