「皆、死ねば良い」
少女の言葉にわたしは悲しくなった。
まだ5歳くらいに見える少女の口から出て良い言葉ではないのである。
子どもは何の心配もなく、ただ楽しく遊んでいれば良いのだ。
これは異常事態である。
この少女をこのままの状態にしておく訳にはいかない。
少女に何があったのかは分からないが、辛いことがあってこのような状態になってしまったのは明らかである。
わたしは心の底から少女を助けたいと願った。
すると、右手が空中に一筋の線を描いた。
そこに金色に輝く光の杭が現れたので、わたしはそれを掴んだ。
「苦しみに心を合わせ、喜びを求めなさい」
大天使ミカエルの言葉に従った時、わたしは少女の胸に光の杭を突き刺していた。
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