光の天秤 -自叙伝-
このブログについて
自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。
2014年6月5日木曜日
追憶 635
その場所が光で満たされるのと同時にKの身体が大きく揺れ始めた。
わたしは瞼(まぶた)を上げてその光景を見せられた。
Kはまるでコマのように、全身で大きな円を描くように円運動をしているのである。
その揺れ方がひどく、今にも遠心力に負けて倒れてしまうのではないかと思えるほどであった。
しかしながら、上手くバランスを取るようにして倒れなかった。
「えっ…何これ?」
Kが自分の状態の異常に気が付いて背中越しに問うた。
「何の心配もないよ」
わたしはそれだけを返した。
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