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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2014年6月21日土曜日

追憶 651

わたしの心の中に湧き起こった感情は、少女を救いたいと願う愛情であった。
まだ幼い少女がこのような歪みと苦しみの中に存在していることが悲しかった。
わたしはもう、少女がどのような態度を見せても怒りに支配されることはないだろう。
心の中には慈悲が溢れていたからである。
その時、わたしは気分が悪くなり、猛烈な吐き気に襲われた。
自分自身の意思に反して口が大きく開かれると、そこからコールタールのようなどす黒い液体が大量に流れ出た。
嘔吐する時にはとても辛い。
あの辛さが更に大きくなって襲い来るような感覚である。
吐き出したそれは、わたしの足元を黒く汚した。

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