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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2014年6月4日水曜日

追憶 634

かざした手は、磁力に引き寄せられるようにしてKの背中に触れた。
すると、Kの背中の奥の黒く何も無い場所にオレンジ色に輝く球体が現れた。
わたしはそれをとても綺麗だと感じた。
それは、硝子玉のようでもあり、太陽のようでもあった。
形容し難いほどに美しい球体がそこに存在しているのである。
球体が輝きを増したのは、わたしの掌(てのひら)から出ている光に呼応してのことであった。
わたしの掌からは金色の光が溢れているが、それがKの中に存在している球体から発せられるオレンジ色の光と交わってとても幻想的である。
金色とオレンジ色に輝く光は徐々に広がりを見せ、やがては黒い場所を光で満たした。

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