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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2014年6月27日金曜日

追憶 657

天が閉じると光が失われた。
光が失われたわたしの目の前には、瞼(まぶた)の裏側の景色があった。
わたしには、疲労感に勝る充足感があった。
そのおかげで辛さは無かった。
ゆっくりと瞼を開けば、Cさんの背中がわたしを出迎えた。

わたしがCさんの心の中で出会った少女は、Cさんの心の一部であるのではないだろうか?
わたしにはそのように思えてならないのである。
少女が怒りの感情に支配され、わたしを睨み付けて拒絶していたのは、その心が傷付いていたからに違いない。
Cさんは幼い頃に、何らかの心の傷を受けたのではないだろうか?
そうでなければ、心があれほど荒れるはずがないのである。

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