深呼吸をして平然を装い玄関に向かうと、そこにはCさんと共通の知人が立っていた。
軽い挨拶を交わして、二人を招き入れたが、Cさんからは緊張感が伝わってきていた。
Cさんに会うと、わたしは自分自身の心の中に怒りの感情が濃くなるのを感じた。
どうしようなく腹が立ち、わたしはため息を吐いてそれをどうにかしようと試みたが無駄なようである。
部屋に入って、彼女等を入り口の辺りに座らせ、わたしは部屋の中央に置いてある座布団の前に座った。
わたしはCさんにこれからわたしがすることを簡単に説明し、目を閉じて天の意思を待った。
目を閉じて集中すると、わたしは心の中に存在している怒りの感情に対して焦点が合ってしまう。
どのように努めても、怒りの感情に至るのである。
わたしは諦めて、怒りの感情に意識を合わせ、そこから得られることを探し始めた。
0 件のコメント:
コメントを投稿