光の天秤 -自叙伝-
このブログについて
自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。
2014年6月22日日曜日
追憶 652
黒い液体を吐き出すと、気分の悪さが無くなった。
少女は今だにわたしのことを睨み付けている。
「話をしなければならない」と心の中に聞こえた。
わたしは少女に歩み寄り、膝(ひざ)をついて肩を掴み、目線を合わせた。
「わたしは君のことが知りたい」
わたしが告げると少女の恨みの感情の中に小さな歪(ひずみ)が生じたように思えた。
わたしの一言によって、少女の気持ちが揺れたのが分かったのである。
「嫌いだ…」
少女はわたしの目を睨み付けながら言った。
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