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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2012年11月1日木曜日

追憶 254

意識が二つあり、視点も二つあるのは不思議な感覚だった。
しかしながら、それが自然に行われているので、無理矢理にそこから抜け出そうとは思わなかった。
わたしはその状況に身を委ねることにした。
わたしの身体はまるで全身が鉛にでもなったように重たい。
しかも、全身が硬直しているかのように力が入っている。
わたしは全身の重さに耐え兼ねて、自然と前屈みになった。
それと連動して呼吸が荒くなる。
その状態はとても苦しかったが、別に嫌ではなかった。
それは、これから何か大切なことが行われるような感覚があったからである。
苦痛に耐えながら、わたしはその時を待った。

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