光の天秤 -自叙伝-
このブログについて
自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。
2012年11月6日火曜日
追憶 259
顔を上げた先には一人の男が立っていた。
わたしは男の姿を逆光の中に浮かび上がる輪郭を認識することで、かろうじて理解するのであった。
男の背後から差し込む金色の強烈な光が眩しくて、男の輪郭以外をうかがい知ることはできない。
わたしは眩しさに耐え兼ねて目を細めた。
今のわたしには顔を上げているだけでも大変なことである。
しかしながら、男から視線を外すことはできそうもなかった。
どうしても、男に魅かれてしまうのである。
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