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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2012年11月24日土曜日

追憶 277

わたしの中には何故かそのような感情が湧き上がっていた。
自らの中に居続ける劣等感を制御しなければならないという強い気持ちが溢れてくる。
わたしは熱意に燃えていた。
その時、わたしは自らの右手が前方へと差し出されるのを認識する。
差し出された右手は人差し指と中指だけを伸ばした状態で静止している。
その状態に対して、わたしは心を静め、意識を集中するべきだと考えていた。
深く息を吐き、心を止める。
一瞬の静寂がわたしを包み込み、鼓動さえも遠くなる。
すると、静寂に従うように、前方に差し出された右手はその場から一直線に振り下ろされた。
右手が描く軌道には黄金に輝く光が残されていた。
激しく輝く光が徐々に和らぐと、そこには黄金の杭が出現していた。

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