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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2012年11月4日日曜日

追憶 257

白い翼を引き抜いた時、わたしの疲労は限界に達していた。
自身の身体が自分のそれではないような感覚である。
切れかけの蛍光灯のように、意識が点滅するような感覚に襲われる。
それを何とか保っているのが現状なのであった。
その時に気が付いたのだが、座る自分自身を見ていた視点は何時の間にかに消えていた。
座っているわたしの中に「わたし」はいたのである。
わたしは身体の重さに耐え切れなくなり、その場に手を突いて頭を垂れた。
背中の翼が重くてふらついた。
肩で息をする。
疲労は一向に回復する兆しはない。
どうすればこの状況を打開することができるのかを考えたが、身体が動かせないのでどうすることもできなかった。

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