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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2012年11月7日水曜日

追憶 260

わたしが自らの体力(気力)に限界を感じた時、男を包み込む後光が一瞬激しさを増した後で和らいだ。
わたしは目を細めてその光景を眺めていた。
後光が和らぐと、男の姿を確認することができるようになった。
そこには、白人の青年がいた。
あどけない表情を残す青年は、肩よりも少し短い美しい金色の髪の毛と、新雪のように白く透き通る美しい肌を持っていた。
身体の線は細くしなやかではあるが、引き締まっていて強靭さも感じられる。
冷静さと情熱、そして、思いやりを浮かばせる表情は、微笑をたたえて知的である。
白人の青年は上半身が裸で、下半身は光に溶け込んで確認することができない。
そして、背後から彼を包み込む金色の光が彼を幻想的に見せていた。
その光景を目の当たりにしたわたしには畏怖の気持ちが芽生えていた。
只者ではない異様な威圧感…
わたしは泣いてしまいそうだった。



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