黄金の杭を掴んだ時、わたしは漠然とした可能性を眺めた。
しかし、それはわたしを救うであろう希望の光に見えた。
今はまだ、洞穴の中から望む微かで滲んだ光ではあったが、わたしはそこに向かって歩むことができる。
希望の光を目指すことができるのである。
辿り着いた場所がどのような所なのかは分からない。
今のわたしが希望だと思い込んでいる光が絶望であるかもしれない。
しかしながら、洞穴の中で唯一わたしに望むことができたのがその微かで滲んだ光だったのである。
人は無限の可能性に繋がっているだろう。
しかしながら、自身の状態や状況からすべてを手にし、それを手繰り寄せることはできない。
人は盲目的であり、見えているものなどたかが知れている。
わたしに見えたのが、微かで滲んだ光だけだったように…
微かでも、滲んでいても、目の前に希望の光が見えたなら歩まなければならない。
一歩でも、半歩でも、行動を起こさなければならないのである。
わたしはこの洞穴の中から抜け出すことを誓った。
あの微かで滲んだ光を頼りに進もうと決めた。
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