目を閉じて、心の口を開く。
「大天使ミハエル様。いらっしゃいますか?」
返事はない。
わたしは目の前の暗闇に同じ問いを投げた。
「わたしの名前は大天使『ミカエル』だぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!」
その時、わたしの頭の中に閃光が走った。
わたしは雷にでも打たれたのではないかと思った。
その声は黒雲に轟く雷鳴そのものであったからだ。
全身を何万ボルトもの電流が一気に通過していくような感覚によって、瞑想から強制的に弾き出されてしまった。
「!!!!!!!!」
わたしは言葉を失っていた。
思考が紡げない。
耳の奥では甲高い金属音が鳴り響いている。
心臓は激しく鼓動し、なぜか全身はピリピリと痺れていた。
荒れる呼吸をそのままに、わたしは胸と頭を押さえた。
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