精神としてのわたしと、肉体としてのわたしが黒い煙のようなものを吐き出すと、人影の姿が少しずつ明るくなっていくように感じた。
	
	続けていくと、人影の姿が明るみになった。
	それは、肩を落とし、悲しみに打ち拉(ひし)がれて立ちすくむ彼そのものであった。
	これは、彼の精神であろう。
	何か辛いことがあって、心を暗くしているに違いない。
	わたしに出来ることは、目の前の彼の精神を苦しみから解放することであろう。
	彼の精神を苦しみから解放することによって、何等かの展開が期待できるのである。
	
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