世の中も変わった。
わたしが幼い頃には、季節を感じる手作りの弁当を持ってピクニックに出掛けたものである。
しかしながら、今日のわたし達は利便性を求めているのか、それに甘えているのか、時間に追われているのか、精神的な余裕がないのか、風雅(ふうが)を感じる力が失われたのか、は分からないが、作られた商品をポリ(ポリエチレン)袋に抱えて出掛ける。
そして、ポリプロピレン製の包装を”雑音”を立てて剥(は)ぎ、誰もが同じものを口に運んでいる。
手作りが主流であった頃には、弁当にも個性があった。
それに、良い意味で泥臭い雰囲気があったものである。
しかしながら、今日の日本は悪い意味でスマートになってしまったように思える。
この間は、山にアケビを採りに行ったが、それは決して美味しいものではない。
しかしながら、そこにはコンビニなどで売られている甘いお菓子よりも、多くの喜びと感動とエネルギーがあるのだ。
わたしはそこに風雅を感じるのである。
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