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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2016年10月3日月曜日

追憶 1484

現実を生きることは苦しい。
誰もが顔を背けたくなる辛い経験を抱えているだろう。
しかしながら、人はそれに向き合わなければならないのである。
逃げる程に苦しみは増す。
どちらにしても、やがて逃げられなくなるのだ。
現実逃避の道は尻すぼみである。
それは、鰻漁の”じごく(鰻カゴ)”のように、一度入ったら抜け出すことが難しいものであろう。
宗教には、同じような苦悩を抱え、同じような希望を欲する仲間(のようなもの)が集まる。
彼女達にとって、そこは心地の好い場所であるに違いない。
そこでは、互いの傷を舐め合うことができるからだ。
その状態こそがルサンチマンなのではないかと思うのである。
彼女達は自分自身を正当化するために、わたしを引き込もうとしているのである。
わたしが賛同することによって、また少し自分が間違っていないと思えるのである。
そうやって現実逃避を加速させ、抜け出すことが難しい”じごく”の奥へと向かうのだ。
しかしながら、彼女達はそのことを理解してはいない。
きっと、彼女達は純粋にわたしを助けようとしているのである。

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