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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2016年10月15日土曜日

追憶 1496

わたしは内心腹を立てていた。
不毛な議論に費やしている時間はないのである。
なぜなら、この後にも人に合わなければならなかったからだ。
わたしは彼女達を説得しようとは思わなかった。
それは、彼女達の信念が余りにも育ち過ぎていて、わたしにはどうすることもできなかったからである。
その時、わたしは自身の抱える怒りの感情に違和感を覚えた。
初めは、彼女達の頑固さや無駄な時間を過ごさなければならないというもどかしさから生じた感情だと思っていたが、そこに違和感を感じるのである。
これは、わたしの感情ではないと思えるのだ。
そうすると合点がいった。
わたしの感じる怒りの感情は、彼女達の抱える感情であるだろう。
宗教とは、敵を必要としている人の信仰である。
敵が存在しなければ、宗教は成り立たないのだ。
彼女達は、彼女達の主張する悪魔や争いに対して怒っている。
その感情を認識しているのであろう。

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